本当の意味で幸せな人というのは、「好きなこと」「得意なこと」「世の中の役に立つこと」「収入が得られること」の4つが上手く重なり合う仕事をしている人なのだと言います。(1)
つまり、この4つが重なり合う部分が「生きがい」なのであって、「好きなことをする=生きがい」では無いという部分をしっかりと理解しなければなりません。
これまでの時代というのは、成功に向かって必死に努力すれば、いずれ充実感の生きがいを手に入れられるというものでした。

「好きなことをする=生きがい」ではない。
しかし、現在は多くの人が同じような幸福感を持っていた「標準化時代」から、個人それぞれが異なった幸福感を持つ「個別化の時代」にシフトしつつあります。
個別化の時代になると、これまでの価値観が全く逆になる。
つまりこれからは、「いまは苦痛でも頑張れば未来は明るい」と努力するのではなく、まず先に仕事の充実感を追求し、成功より先に幸福を求めることで、成功は自然とついてくる時代になっていく。(2)
経営コンサルタントである山口揚平さんは、「大企業とは月30万円のベーシックインカムを支給する生活保障制度に過ぎない」と述べています。(3)
ある意味、安定的な給料が入ってきている間は、多少のリスクを取ってでも、「好きなこと」「得意なこと」「世の中の役に立つこと」「収入が得られること」の4つが上手く重なり合う「生きがい」を追求することができる。
恐らく、これからはお金を得るためではなく、生きがいを見つけるために、お金を払ってでも仕事をしようとする人も増えてくることでしょう。

生きがいを見つけるためにお金を払って仕事をする。
実は人生は一度きりではなく、二度存在するとも言われ、2度目の人生は、人生が一度しかないと気づいたときにはじまるのだと言います。(4)
他人はあなたの生きがいを見つけてはくれませんから、自分の生きがいは自分で見つけていくしかない。
もう、他人に言われたことを、ただ給料がもらえるからという理由で行う時代は、終わりに近づいているのかもしれません。
 
        
           
 
                    