身体的な部分から見れば、身体を頻繁に動かしている人は身体の柔軟性が高いと考えるのが普通です。
しかし、頭脳的な部分から見ると、頭を積極的に使って考えている人ほど、思考の柔軟性を失う可能性が高いのだと言う。
脳の処理速度が速いからといって、柔軟な思考の持ち主とは限りません。
むしろ、ある研究によれば、知能テストの点数が高ければ高いほど、より速くパターンを認識できてしまうため、既存概念にとらわれやすいのだと言います。(1)

頭を積極的に使っている人ほど、思考の柔軟性が低い。
思考の柔軟性は、その人の行動量に比例していく。
実際に自分で行動してみれば、すぐに分かることでも、頭で考える人は自分では動こうとしないため、思い込みが頭の中で更新されていかないのです。
ライフ・シフトの著者、リンダ・グラットンは、これまでは若者の特徴とされてきた若さと柔軟性、遊びと即興、未知の活動に前向きな姿勢は、すべての人が生涯にわたって、持ち続ける必要があると述べている。(2)
心理カウンセラーの中川明美さんは、直感や未来のサインをキャッチしたら、どんな小さいことでも良いので、72時間以内に行動することが大切なのだと言います。(3)
すぐに何かしらのアクションを起こすことで、直感で結びついた未来との繋がりを維持し続けることができるのです。

直感を感じたら72時間以内に行動を起こす。
ある意味、柔軟性を維持しつつ、自分が思い描く未来と繋がり続けるためには、「じっくり考えて実行」より「まずは行動して、結果をみて柔軟に軌道修正」という流れが非常に重要になってくるのだと言える。
直感に、常に一定の行動量を入れておかないと、自分が思い描く未来はどんどん逃げていってしまう。
マハトマ・ガンジーの有名な言葉に、「君が考えること、語ること、やること、その3つが調和しているそのときこそ、幸福は君のものだ。」というものがあります。
きっと、思考、言葉、そして、行動のベクトルの波長が一致することによって、未来が変わるための歯車が動き出すのでしょう。
 
        
           
 
                    