人間の最高の資産は思い出や記憶なのだと言う。
さらに、思い出や記憶の資産に投資する時期が早ければ早いほど、その思い出や記憶から受け取る配当の価値は大きくなる。
日本人の多くは死ぬ時に、一番多くのお金を持っているのだと言います。
無意味と無駄は大きく異なり、周りから無駄に見えるようなことでも、自分が楽しかったり、自分の大切な人たちが楽しい想いをしているのであれば、それはきっと正しいお金の使い方なのだろう。(1)

無意味と無駄は大きく違う。
シカゴ大学の経済学者レオナルド・バースティンが1000人の大学生を対象に行った調査によれば、約57%の学生がTikTokやInstagramのない世界に住みたいと考えているのだと言います。
いまや企業がモノを売るためのマーケティングや、SNSでの情報の拡散が度を超えて行われているため、自分の好きなものは何か、自分は本当はどんな人生を生きたいのかがどんどん分からなくなってきているのでしょう。
精神を削って、お金を稼ぎ、広告によって必要のないものを買わされ、SNSを見て他人の幸せの物語を押し付けられる。
このループを抜けない限り、「本当の自分」など一生見つからないのだろう。
AI時代が、あらゆる分野のトップ1%しか生き残れない時代であるならば、自分の好きなことで勝負するということが最低条件になっていく。

好きなことをやることが生き残る最低条件
逆を言えば、好きなことをやっていなければ、最初から負けが確定しているディストピアな世界なのだとも言えるのでしょう。(2)
自分の好きなことを徹底的に追求していくと、必ず周りとの「ズレ」が生まれてきます。
しかし、この「ズレ」の蓄積がやがてその人「らしさ」になり、次第に「◯◯を頼むのであれば、◯◯さんしかいない」という感じになっていくのです。(3)
「感動」と言う言葉は、「感じて動く」と書きます。
もはや人間に残された力とは、感動することくらいなのかもしれない。

「ズレ」が「らしさ」に変わっていく。
きっと、スマホは人類最大の暇つぶしなのだろう。
自分のやりたいことが分からなければ、生き方をテクノロジーに決められてしまう時代。
これからの時代の「最低条件」を満たすために、自分が好きだと感じるものにどんどんお金を使っていかなければならない。
 
        
           
 
                    